ボタニカル・インスピレーションカードとは?

Botanical Inspirations Deck & Book Set

 

19世紀のイギリスのヴィクトリア朝などの広い文化圏では、花には意味があり、とくに結婚前の恋の悩みには特別なメッセージを伝えてくれると考えられていました。

『ボタニカル・インスピレーション』は、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテが描いた美しいボタニカルアートと、花に秘められた深い洞察のメッセージをそっと伝えてくれるカードです。

 

Lynn Araujo

著者:リン・アラウージョ

出版業界で25年働いた後、2004年からU.Sゲームシステムズに勤務。バークレー大学で言語学を専攻し、インドネシアでフルブライト奨学金を授与。
自然やガーデニング、料理、旅行や読書が好きで、現在はコネチカット州のブラックロックでインスピレーションを受けながら執筆活動を続けています。

 

 

 

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Pierre-Joseph Redouté

ボタニカルアート:ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759-1840) 

ルドゥーテは、フランドル地方の装飾画家一家に生まれました。
若くしてパリへと向かい、宮廷内の庭園の花々を描き始め、ルドゥーテの繊細なエッチングは、ルドゥーテに解剖学や植物学を教えた植物学者や、新しい水彩画法を教えた画家たちから注目を集めるようになりました。

マリー・アントワネットの宮殿の壁画装飾のために雇われたルドゥーテは、1790年までにヨーロッパで有名なボタニカルアーテイストになり、フランス王妃のジョセフィーヌも200種を超える壮麗なバラの庭園を描くためにマルセイユ宮殿に招待しています。

1817年から1824年までの間に、ルドゥーテは代表作となる『Les Roses バラ図譜』と題したバラの作品のコレクションを3巻を出版し、バラはルドゥーテのトレードマークとなり、『ボタニカル・インスピレーション』にも4種のバラが加えられています。

 

 

カードのレビュー

 

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アンティークな雰囲気を持つル美しいボタニカルのオラクルカードです。44枚のカードを1枚1枚眺めるだけでも花たちの穏やかな雰囲気に癒されます。

リン・アラウージョ史の選ぶ言葉の繊細さ、聡明で深い洞察のから受け取るインスプレーションは、まさにこのオラクルカードの持つ力だと思います。カードをリーティングしながら、思いやりに満ちた言葉の深さと自然への憧憬に胸を打たれる思いがします。

フェアリーのような愛らしい花たちから秘密の言葉を受け取ると、想像力とインスピレーションがくすぐられるような、体の中にすっと水がいきわたるような感覚になります。飾り立てたような華やかさはないのですが、自然な「花そのもの」の優しい魅力が感じられるカードです。

 

 

カードの意味と解釈

 

このサイトでは、44枚のカードの日本語訳と解釈を紹介しています。それぞれのカードの意味はこちらからご覧ください。

 

著者の言葉の雰囲気や意図を損なわないように留意して翻訳しています。そのため、大胆な意訳を行わず、意味のある語句はそのまま残すようにしています。とくにオラクルや占いの文章は、読み手にインスピレーションを与えるように、単語自体に複数の意味や視点を持たせていることがあるので、翻訳サイトでは難しい部分があると思うからです。

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