HONEYSUCKLE|ハニーサックル (スイカズラ) Domestic Happiness & Devoted Affection

家庭円満と献身的な愛情

I will wind thee in my arms. So doth the woodbine, the honeysuckle, gently entwist.

 

わたしの両手で抱きしめてあげる。ウッドバインとハニーサックルが優しく絡み合うように。


―ウィリアム・シェイクスピア

 

ハニーサックルは、その天国的な甘い香りから名付けられています。この蔓を持つ花はウッドバインとしても知られ、しっかりと強く絡みつく性質から『献身的な愛情』の意味が与えられています。花言葉では、多くの植物にポジティブな意味とネガティブな意味がありますが、ハニーサックルは、愛おしさ、幸福、愛の結びつき、立ち直る力、愛情など、すべてポジティブな言葉と結びついています。
ハニーサックルは一度根を降ろすとずっと庭に住み続ける頼もしい存在で、玄関の周りに生い茂ることを許すと、その家と住人を守ってくれると信じられています。そのため、ハニーサックルは家庭円満を象徴する花でもあるのです。

 

インスピレーション・メッセージ:

心でつながっている大切な人との間では、最高の自分を表現しましょう。どんなに強く揺るぎない愛情の結びつきがあっても、それを成長させるには心を込めてケアすることが必要です。相手を気遣い、支え合って、優しい言葉をかけることは、幸せな家庭生活を長く続けることに役立ちます。

 

 

翻訳者からのひとこと

 

シェイクスピアの戯曲の台詞の影響なのか、説明文にも堅い(ような古めかしい?)表現があるので悩みましたが、固く結ばれていることを示唆しているのだと思います。

「真夏の夜の夢」は、幻想的な森で繰り広げられるラブコメディで、観客は楽しめますが、登場人物たちは大変な目に遭ってしまいます。タイトルの"Midsummer (真夏)"は夏至のことですが、物語は4月から5月に変わる夜の出来事で、恋人たちは「境目」にいるのです。

 


 

*woodbineについて:

「真夏の夜の夢 (MND IV.i.41)」の解説では、ウッドバインは西洋ヒルガオ(bindweed)という別の植物で、英国キューガーデンの方の解説では、ウッドバインとハニーサックルは同じ植物であり、シェイクスピアは天蓋の下で風にそよぐ甘い香りを強調したのではないかともあります。解釈の分かれる「真夏の夜の夢」らしい謎めいたお話ですが、このカードでは名前は2つだけど、ひとつの花を咲かせることを意味しているような気もします。