LILAC|ライラック First Emotions of Love

出会った頃の気持ち

Love is the magician that pulls man out of his own hat.

 

恋は自分の帽子から人を取り出すマジシャンです。


―Ben Hecht

 

ライラックは広く普及している花の中でも、とくに甘い香りを持つ花です。ウォルト・ホイットマンやロバート・バーンズなどの詩でも、その儚くも魅惑的な美しさが讃えられています。花言葉において、紫のライラックは新しい恋に胸が高鳴る気持ちを表し、白いライラックは若者の初々しさを象徴しています。
ライラックの学名は、ギリシャ神話の美しい精霊シリンガに由来しており、シリンガは森と野原の神パーンの執拗な求愛から逃れるため、香り高い低木に姿を変えたとされています。また、ロシアの伝承では、ライラックの茂みは生まれたばかりの赤ちゃんに知恵をもたらすと信じられています。

 

インスピレーション・メッセージ:

ライラックの儚げな美しさのように、恋に落ちたときの得がたい感覚を永遠に抱き続けることはできません。その感情を追い求めることにとらわれず、愛を大切に育てるだけで花は咲き、成長していくことがわかるでしょう。

 

 

Interpretation

 

恋は美しくも一瞬のまたたきのように季節を告げて消える花のようなもので、愛は美しい花が咲くまで大切に育てあげるもの。

このライラックのカードと同じように、ボタニカル・インスピレーションカードには、大人の女性として成熟することが愛を育てるというテーマがあります。植物の中でも花を育てるのは難易度が高いものが多く、愛にも同じことが言えるというのが、作者からのメッセージなのかもしれませんね。