VENICE MALLOW|ベニスマロウ (銀銭花) Delicate, Fleeting Beauty

繊細で儚げな美しさ

When life is not coming up roses, look to the weeds and find the beauty hidden within them.

 

人生がバラ色ではないときは、小さな野の花に目を向けて、その中に隠された美しさを見つけてみましょう。

 

―L. F. Young

 

ハイビスカスの仲間であるアオイ科の植物は、古代ローマ人やアラビアの医師、中国の薬草学者からその薬効と治癒力が高く評価されていました。ローマの博物学者であるプリニウスは 「マロウをスプーン一杯飲む者は、襲いかかるすべての病気から解放される」と述べています。北アメリカでは、ベニスマロウはどこでも生える繁殖力の高い野草にも関わらず、アイボリー色に透ける花びらと、きらめく紫色の瞳の美しさに目を惹かれます。この光輝く花は1日にわずか1時間しか咲かないため、『一時間の花』と呼ばれ、ヴィクトリア時代の人々にとって、ベニスマロウは『繊細で儚げな美しさ』を意味していました。

 

インスピレーション・メッセージ:

あなたの瞳は、ありふれたものの中に美しさを見いだす力を持っています。あなたの心優しい感性は胸がときめく一瞬の大切さを知っています。

 

Interpretation

 

風にひらめく繊細な花びらや、光を集める瞳の中に、瞬間の美しさが宿っています。

自然の中の儚い美しさを見いだすことは、まさに禅の思想のようであり、「今この瞬間」に生きる大切さを感じさせられます。現代の忙しさや騒がしさに埋もれがちな自然の中の美に気づき、日常のささやかな瞬間に目を向けることは、静寂の中に光を見つけることに似ています。